2015-01-01から1年間の記事一覧

タトゥーを入れた入居者

さて今日も福祉事務所経由で1人入居した。年齢は43歳。もういい歳だ。この入居者は手の甲や指に入れ墨が入っている。ちゃんとした職人が彫ったものでなく自分で遊び半分でいれたダサい中途半端なデザインのもの。これでは社会でまともな生活をして行くのは…

入居者数

厚生労働省は10月7日、7月に生活保護を受給した世帯は162万8905世帯となり、3カ月連続で過去最多を更新したと発表した。無低の入居者もこの中に含まれる。生活保護受給者の全体数は増えているものの、皮膚感覚からすると無低の入居者は減っているように感じ…

保護費の持ち逃げ

生活保護費の支給日に無低の入居者は、保護費を役所に取りに行く。保護費から、無低の家賃、食費、管理費を払うのだ。中には、家賃や食費を払うことなく貰った保護費を持ち逃げする輩もいる。今日は、ある自治体の保護費の支給日だった。保護費は、銀行振込…

外国人の入居者

無低に日系人の入居者がいた。佐藤(仮名)はブラジルに日系二世として生まれた。ブラジルで子ども四人をもうけて暮らしていたが、親の生まれた国を見たくなりバブル期に単身日本にやってきた。日本語もろくに話せないのにだ。ご存知の通り、バブル期の日本…

無低あるある、その1

無低、あるある。飯がひどい刑務所より環境が悪いダニに喰われる風呂に2日に一回しか入れず、夏はみんな饐えた匂い老人ホームさながらの高齢化率生活保護費の支給日は入居者みんながパチンコ屋に直行隠れて飲酒、入居者同士で借金脱走者が多い無低を渡り歩…

飯場を転用している無低

私がいる無低は高度成長期に建てられた日雇い業者の飯場をそのまま使ってる。日本中が右肩上がりで建設需要があった時代に地方から多くの若い男が都会に来た。そういった男たちの汗がしみこんだ三畳一間の50部屋、共同の風呂、トイレ、食堂がある。このよう…

子どもの貧困

無低や簡易宿泊所の入居者は、そのほとんどが50歳以上の中年か高齢者だ。そんななか、こんな入居者がいた。その入居者は、18歳。仮に山田とする。山田は、崩壊した家庭で育っていた。家族に暴力を振るう父、男を取っ替え引っ換えする母、そして妹がひとりの…

川崎の簡易宿泊所の火災

川崎市川崎区で簡易宿泊所2棟が全焼し、死者、重軽症者を多数出した事件があった。簡易宿泊所は日雇い労働者らが利用してきた歴史がある。事件のあった簡易宿泊所は、3畳ほどの個室が3階までびっしりある『1泊2000円』のもので利用するのはほとんど…

無低の人々への支援の費用対効果について

ホリエモンが「生産効率の悪い人を無理やり働かせる」ことは社会にとって害悪となるという趣旨の発言をしていた。ダメな人間を働かせても、他の人の足を引っ張るだけで意味がないと。就労や自立を支援する労力に比べ、就労したことによる効果が小さく、かえ…

無料低額宿泊所の管理人

地方都市に住んでいます。無料低額宿泊所という社会福祉施設で、相談員として働いています。一般社会から外れてしまった人たちのことや、日々の雑感をつづります。無料低額宿泊所とは?http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20150331/279448/?ST=s…