飯場を転用している無低

私がいる無低は高度成長期に建てられた日雇い業者の飯場をそのまま使ってる。日本中が右肩上がりで建設需要があった時代に地方から多くの若い男が都会に来た。そういった男たちの汗がしみこんだ三畳一間の50部屋、共同の風呂、トイレ、食堂がある。このような飯場は建設需要の落ち込みに伴いその役割を失った。
そこに目をつけた我々のようなNPO飯場を安く譲り受けて、無低として再利用している。安く仕入れた建物で高い食費、高い家賃をとり無低は濡れ手に粟だ!、、と言いたいところだが、何かと問題を起こしたりする入居者も多いためそこまで美味しい商売とは言えない。
無低は貧困ビジネスと揶揄されるが、需要があるからこそ存在する必要悪である。