薬物中毒の入居者

プロ野球で活躍した清原氏が逮捕され、薬物依存症がクローズアップされている。無低に流れついてくる者に薬物依存性、アルコール依存症の者はやはりいる。飯場から流れてくる者たちに、薬物や酒で身を持ち崩した人間が多いのはご想像のとおりだ。
入居していた田中(仮名)は、非行少年だったときにシンナーを始めて、覚醒剤、酒、脱法ドラッグと一通りハマった。
元々は飯場を転々としてきた日雇い労働者だ。無低によっては薬物の犯歴がある者の入居を断るところもある。(トラブルを起こす確率が高いのは言うまでもないからだ。)
田中も入居後、しばらくして薬物所持と使用が発覚し逮捕された。
覚醒剤依存性は、自分の意思とは無関係に脳に作用する決して治らない病気だ。糖尿病と同じで一生をかけて付き合っていくしかない。薬物を使わない、クリーンな日を積み重ねていくしかないのだ。
後日談であるが、後に出所してきた田中は、民間の薬物依存治療施設に流れついたそうだ。今後、一生薬物依存症と付き合っていくことになる。清原氏にも荊の道が待っている。